寝具の選び方
快適な睡眠のために
皆さんはどのような枕や布団(ベッド)をお使いでしょうか?よく患者さんにも『どんな枕が良いのですか?』や『布団とベッドどっちが良いのでしょう?』という質問を受けます。中には今までに20回以上枕を買い換えたと言う方や、何十万もする枕や布団を買ったという方もいます。この様な方が多いのでしょう、寝具屋さんに行くと驚くほど多くの種類の枕や布団、ベッドが陳列されています。確かにこれでは迷ってしまいます。
まず言えることは『枕がシックリこないのは枕のせいではなく首に問題があるから』ということです。Q&Aにもある通り首の状態が悪くなると枕が合わなくなったり、枕が無いほうが寝やすくなったりします。これは元々ある首の骨の反りが悪くなることにより引き起こされる症状です(詳しくはQ&A参照)。ですからいくら枕を買い換えても、高級な枕にしても首の状態が良くならなければシックリこないのです。またオーダーメイドも悪い首に合わせて作ってはオーダーメイドの良さが損なわれてしまいます。
布団やベッドも同様にバランスの悪い身体の方にとってはどんなものでも寝づらく、目覚めるとともに痛みが出てしまったりするのです。ただ柔らか過ぎる物に関しては枕・布団・ベッドいずれもお薦めできません。柔らかいものは重みで身体が沈んでしまい背中が丸くなってしまったり、寝返りが打てなくなったりしてしまうからです。
ですから寝具を買い換える前にまず身体のお手入れをしてみて下さい。身体が変われば今までとは違った感触が得られるはずです。またバランスの良い身体になると、ある程度どんな寝具でも熟睡できるようになります。
枕や布団が合わないなと思ったら、それも身体からのサインです。睡眠も量より質が大切です。体を整えて、質の良い睡眠を取りましょう。