手足などのシビレ
痒み→痛み→シビレ→麻痺
シビレは痛みと同じように、様々な原因で様々な部位に発生します。感じ方も人それぞれで単に『シビレる』という方から、軽いものだと『ヒヤッとする』と感じたり『何かが張り付いたような』違和感として感じる方もいます。また重度なものになるとシビレで眠れなくなってしまうこともあります。
シビレを感じる神経のほとんどは脳から出て背骨の中を通り(脊髄)、背骨の脇から全身に伸びています。ですからどこで障害されるかによって症状や予後が違ってくるのです。シビレでも脳に何らかの異変があって(脳梗塞や一過性脳虚血発作)起こるものや、悪性の腫瘍や心筋梗塞、糖尿病などに伴って起こるものもあるので注意が必要です。これらはその疾病自体の的確な治療が先決です。それ以外のシビレは原因をしっかり捉え治療をすれば快方に向かいます。
シビレは痛みの悪化したもの(さらに進行したものが麻痺)なので、原因も痛みと同様に神経が引っ張られる事で起きていると考えられます。ですからその引っ張っている原因を治療できれば、おのずとシビレは軽減していくのです。シビレも肩こりや腰痛などを放置していた結果、神経の伝達障害が起きて出現するものです。『たかが肩こり』『たかが腰痛』と軽視せず、きちんと対応していればシビレは防げるのです。