逆子と妊婦さんの骨盤と冷え
安産のために
妊婦さんの一番の心配事といえば、お腹のお子さんの成長はもちろんですが、やはり出産(分娩)が正常に済むかということでしょう。
妊娠中期から後期になると胎児の身体もほぼ出来上がり、お腹の中で活発にぐるぐる動き回ります。胎動が感じられるのはお子さんが元気に成長している証ですので喜ばしいことですね。
通常この時期には、胎児は頭が大きいため頭位(頭が下方にある状態)になっています。
しかし、子宮筋腫や前置胎盤、羊水過多、子宮周辺の収縮、母体の冷えなどがあると、胎児が正常の位置に定まらず逆子になっている可能性があります。そのまま放置しておいても最終的には逆子が治っているケースがほとんどですが、できれば早めに治して安心して自然分娩を迎えたいと思う方が多いはずです。
子宮内の構造や状況等に関しては外部からはすぐには変えることはできませんが、腰や骨盤を治療することで、子宮周囲やお腹の張り、下腹部の筋緊張の緩和はできますし、足の血流が改善することで、リンパの停滞によるむくみや冷えも解消されます。
お腹周りの冷えには、もちろん半身浴や足湯も効果的ですが、足にはお腹や腰につながるツボがありますので、そこにお灸をすることで足だけでなく下腹部や腰を温める効果もあります。
お灸をしている時から激しく胎動を感じる妊婦さんも多々います。
逆子体操をすることでも胎児が回転することもありますが、まずは母体の状況を変えてお子さんが動き易い環境を作ることが第一だと思われますので、30週を過ぎてもあきらめないで母子ともに健全な安産に向けてベストを尽くしてください。