痛みの意味
痛みの意味を知る。
身体のどこかが痛むというのはつらい事です。当院にも様々な痛みやシビレ等を抱えて多くの方が来院されています。当然痛みがあるというのは当人にとっては不快であり、一刻も早く痛みから解放されたいと願います。そして、それに応えることが治療者の務めでもあるのです。しかし、ここで忘れてはならない重要な事実があります。それは痛みが身体からの嫌がらせで出ているのではなく、今の身体の状態を伝えようとするサインであるということです。これを理解していないとなかなか痛みが取れなかったり、繰り返したりする原因となるのです。
例えば足にトゲが刺さるとその刺激が脳に伝わり『痛い!』と感じます。すると足に何か異変が起きたと認識し、それを目や指で確認して初めて足にトゲが刺さったと分かるのです。このように基本的に痛みというのは身体からのサインで、身体に何らかの異常や異変があることを我々に伝えています。腰痛や肩こり、頭痛、四十肩、シビレ、生理痛なども同じように身体からのサインなのです。今の身体の状態や生活スタイル、心の状態など様々なことを、痛みを通して我々に伝えてくれているのです。
ですからどこかが痛くなったら、それは色々な面から自分を見つめ直すチャンスなのです。『無理し過ぎですよ』とか『運動不足ですよ』、『疲れ気味ですよ』、『人生の節目ですよ』など様々なメッセージを我々に伝えてくれているのです。皆さんも身体の声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。