肩甲骨とダイエット
背中からスッキリ
ここ最近、肩甲骨や骨盤、インナーマッスルなど体幹部の重要性がテレビや書店でよく取り上げられていますね。
身体の基礎となる深部の筋肉や骨格は、疲労の蓄積だけでなく基礎代謝にも大きな関わりがあります。つまりはダイエットにも関わっているということです。
デスクワークや運動不足、外回りで重い荷物を持ち運ぶ、車での移動が長いお仕事のかたは、猫背になりがちで肩甲骨の動きが固まってしまっています。
肩甲骨は身体と腕を繋ぐ大切な骨ですのでその動きが悪くなると、肩こりや背中のはり、寝違えや四十肩・五十肩の原因となります。
また、肩甲骨の周辺(その他に首筋、脇の下、心臓の大動脈周囲、腎臓の周囲)には脂肪を燃やしやすくする褐色脂肪細胞があります。
褐色脂肪細胞とは、白色脂肪細胞(一般的な脂肪)とは違い、体を震わせない状態でも体の熱を生成することができ、食事で摂取したカロリーをエネルギーとして放出させる働きがある細胞のことです。主な働きは体温維持ですので、子供や冬眠動物では特に多くなります。
褐色脂肪細胞の働きを活発にするには、寒冷刺激を与えることが効果的です。局所を冷やすことや水泳などは効果的です。
また、肩甲骨を動かすことでも褐色脂肪細胞を活発にします。肩甲骨を動かすことにより、リンパの流れも良くなりむくみやセルライトを取り除く効果も期待できます。
動かし方としては、①両腕を後ろ手に組んで伸びをする・②両手を上に、頭よりも後ろの位置で背伸びをする・③背筋を伸ばしたまま両肘を背中側に引きつける(左右の肩甲骨の間を縮めるように)など、基本的には後方の筋肉を使う運動がおすすめです。
肩こりの解消やダイエットにも様々な方法がありますが、肩甲骨を動かすことで同時に効果が得られますので、早速これから意識をして姿勢もきれいに痩せていきましょう。